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知っておきたい植栽の選び方。 |
メールニュース (11/06/7)TSU|植栽全般
植栽は、門まわりやアプローチ〜庭へと外構の表情をを豊かにしてくれます。
道行く人を楽しませることや、家の中から眺めて楽しむこともできます。
しかし木は、それぞれ特徴があり、植栽の目的や設置場所・気候や風土によっては、適さないものもあります。
例えば、目隠しのための植栽を落葉樹にしてしまうと、冬期は葉が落ちてしまい目隠しとなりません。
また、樹種によりどの程度大きくなるか、根を張るかなどを考慮しないでいると、建物への影響や手入れができなくなる場合があります。そこで、簡単に植栽の選び方と基礎をご説明します。
A 【植栽の分類】
@サイズによる分類
低木・・・1.5m以下のもの
(ハイビャクシン・サツキツツジ・マンリョウなど)
中木・・・〜3m以下のもの
(クチナシ・アセビ・エニシダ・ドウダンツツジなど)
高木・・・3m以上のもの
(キンモクセイ・カリン・ハクモクレンなど)
A性質による分類
陽樹・・・日向でよく育つ樹木。
(ウバメガシ・ウメ・カナメモチなど)
陰樹・・・日陰や半日陰でよく育つ樹木。
(アオキ・カクレミノ・ツバキなど)
中庸樹・・・陽樹と陰樹の中間にあり、土地の性質や日陰にある程度適応性があるもの。
(ツバキ・シラカシ・サツキなど)
B葉による分類
常緑樹・・・1年中を通して、緑色の葉をつけているもの
(シマネトリコ・ソヨゴ・ヤマモモなど)
落葉樹・・・秋・冬になると葉が落ちてしまうもの
(ハナミズキ・コナラ・シャラ)
針葉樹・・・コニファーとも言います。葉が針のような形状をしているもの
(マツ・スギ・エメラルドなど)
広葉樹・・・葉が広く平たい毛上をしているもの
(サクラ・ケヤキ・イチョウなど)
C用途による分類
地被・・・グランドカバーと言って、芝など地面を覆うものです。
(芝・シバザクラなど)
下草・・樹木など大きい植物の株元に植える低い草花です。
(シダ・ハーブ・パトリオットなど)
ツル・・・他の樹木や構造物を支えに伸びていく植物です。
(ジャスミン・ムベ・スイカヅラなど)
他・・・ヤシ・竹・コケなど
B【目的に合わせた植栽の選択】
@シンボルツリー
外構の植栽の中で、一番目立ちシンボル的存在となる木です。
外構のつくりに合わせて樹種を選択します。常緑樹として青々とした植栽空間を持ったり、
落葉樹にして、季節を味わうのも風情があってよいでしょう。
(オリーブ・ハナミズキ・シャラノキなど)
A目隠し(プライバシーを守る)
道路や隣地からの視線を遮るものです。
そこで常緑樹を用います。落葉樹ですと、葉が落ちたときに役割を担いません。
樹木の高さや枝ぶりを考慮して選択します。
あまり、大きな木ですと、圧迫感があり庭を狭くしてしまうのと、
採光を妨げることになりますので、中・低木程度にするほうが良いでしょう。
(ソヨゴ・ヒイラギモクセイ・カイズカイブキなど)
B庭(庭空間を彩る)
リビングからの眺めを考慮して、花などが咲いたり、紅葉や実がなるもの、
香りが良い木などがオススメです。
(サルスベリ・もみじなど)
Cテラス(日差しの調整)
夏は西日を遮り木陰をつくり、冬は日差しを招き入れます。
落葉樹がオススメです。
D生垣
隣地との間や・道路との間に面して配置するものです。
手入れが良くできるように配置しましょう
(レッドロビン・マキ・アラカシなど)
D花壇
花時期をそろえたり、色の調和を考えます。
花だけでなく、ハーブ・家庭菜園などをして、1年を通して楽しみましょう。
D【植栽の配置】
植栽の魅力は、花ばかりではありません。多彩な要素をふまえて検討すると、
楽しい庭造りとなります。
植栽の高さのバランスを考、葉の形・色・質感などを組み合わせて変化のあるものとします。
また、木を一直線上に並べてしまいますと、平面的な庭になり、狭く感じます。
しかし、三角形に配置すると、奥行きが感じられて、どの角度から見てもバランス良く見えます。
E【メンテナンス】
植物には、お手入れが不可欠です。
そのため、植栽を選ぶには、気軽に楽しくメンテナンスができることが必要です。
主な手入れには、剪定や消毒や肥料などがあります。
剪定は、常緑樹の場合主に4月〜10月ごろ、花の咲く木は花が咲き終わった後にします。
日当たりや通風や枝の伸び具合をみて剪定してください。
また、紅葉・落葉するものや、実を付けるものなどは、
それぞれに季節の風情がありますが、雑草取りや掃きそうじなど手入れを
きちんとできるかどうかを基準に選ばないと、負担になってしまいますので、ご注意下さい。
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